リボンについて調べていた。 昔はリボンで儲けていた貴族やギルドがいたため、リボン織機は一部で使用が禁じられていたそうだ。そういえば労働組合について学ぼうと思っていたとき手に取った本がギルドの話からスタートしていて面白かったな、なんてことを思い出したが、リボン織機のことはどうでもいいんだった。 僕がリボンについて調べ始めたきっかけは、本に挟まった紐状の、栞(しおり)として使うアレについて考えていたからだ。ここでは便宜的に引き続き「アレ」と呼ぶ。 僕はアレが好きだ。 糊付けされているから失くす心配がないし、本を開くときは紙の栞のようにパラパラせずともアレの端をひょいっとつまむだけで望みのページにダイレクトアクセスでき、スマートだ。新刊だと道路で干からびたミミズのようなアレが、中盤くらいに急に登場して驚くこともあるが、その情けない姿も嫌いじゃない。
エッセイ寄り:本に挟まったアレについて
エッセイ寄り:本に挟まったアレについて
エッセイ寄り:本に挟まったアレについて
リボンについて調べていた。 昔はリボンで儲けていた貴族やギルドがいたため、リボン織機は一部で使用が禁じられていたそうだ。そういえば労働組合について学ぼうと思っていたとき手に取った本がギルドの話からスタートしていて面白かったな、なんてことを思い出したが、リボン織機のことはどうでもいいんだった。 僕がリボンについて調べ始めたきっかけは、本に挟まった紐状の、栞(しおり)として使うアレについて考えていたからだ。ここでは便宜的に引き続き「アレ」と呼ぶ。 僕はアレが好きだ。 糊付けされているから失くす心配がないし、本を開くときは紙の栞のようにパラパラせずともアレの端をひょいっとつまむだけで望みのページにダイレクトアクセスでき、スマートだ。新刊だと道路で干からびたミミズのようなアレが、中盤くらいに急に登場して驚くこともあるが、その情けない姿も嫌いじゃない。